毎年5月恒例の「さっぽろ園芸市」は2020、21年中止、今年も開催されなかった。「札幌まつり」はどうなるのだろうと気になっていた。そして6月1日に次のような記事が北海道新聞に掲載された。
「北海道神宮例祭(札幌まつり、14〜16日)の『みこし渡御 』が今年、3年ぶりに『復活』する。同祭では新型コロナウイルスの影響で2020、21年はみこし渡御 は中止。関係者が本殿で神事のみを行っていた。
今年は感染症対策で渡御 に携わる人数を例年の半数以下の350人程度、山車は8台とし、西4丁目交差点での神事は行わない。各祭典区の山車の担当者も準備に気合が入る。唯一山車に芸者が乗る、第4豊水祭典区の芸者担当沢田啓子さん(78)は「地域の方々も、芸者が踊る華やかな山車を誇りに思っている。稽古の成果を披露したい」と、当日を心待ちにする」。
参考画像 2013年6月16日撮影
今年の中島公園露店はどうなるか
中島公園の露店は規模を縮小して開かれることになった。内容については5月25日に報道されていたが、開催直前の6月14日付北海道新聞の見出しは「みこしだ露店だ 3年ぶり復活 きょうから札幌まつりだ!」と威勢が良かった。しかし、内容はコロナ禍の影響で地味なものだった。主催者の北海道外商共同組合(札幌)と札幌市は感染対策で出店数を例年より6割少ない150店に減らした。期間中の営業時間は午前10時〜午後7時とし、酒類の販売はしない。同公園での順路は一方通行とする」。5月下旬に内容を知ったときは、今年の「札幌まつり」は寂しくなるなと感じた。
大混雑 来場を控えるよう呼びかけ
ところが、15日付の道新朝刊を見てビックリ。見出しに「3年ぶりの露店 大混雑」とあった。しかし、これは後から知ったことだった。当時は入院中だったので家に電話をかけると「中島公園がごった返して大変だからテレビを観てごらん」と言われた。直近のローカル番組を観て、芋を洗うような混雑ぶりに驚いた。後で読んだ当日の新聞には「初日は大勢の人が詰めかけ、市は夕方、公式LINEなどで来場を控えるよう異例の呼びかけをした」と書いてあった。
今まで例のない大混雑
翌日、2022年6月16日付の北海道新聞の見出しは、「露店混雑 喜びと苦慮」だった。この混雑は誰も予想しなかったと思う。少なくとも、主催者が慎重な対応をして、極端な規模縮小をしたことを知っている人は予想し難い。何となく今年の祭りは寂しいな、との印象を持ってしまう。道新によると「会場入り口前に来場者の誘導路を設けるなど混乱解消に取り組んだ。コーン標識で誘導路を作ったが、午後6時ごろには600メートルの列ができたという」。そして、「市みどりの管理課は『平日にここまで混雑することは今までにない』と驚く」。
みこし渡御 は中島公園近くに来なかった
毎年、最終日の16日は「みこし渡御 」があり、中島公園の北側道路を通過するのだが、今年は市中心部で行われ、公園近くには来なかった、17日付道新によると「渡御 は1878年(明治11年)に始まり、戦時中の2回と新型ウイルス流行後の2020年と21年に中止となった。実施は1401回目となる」。
みこし渡御 はたまに行啓通から豊水通へと中島公園直近を通ることがあった。最近では2017年がそうだった。
画像の手前側が中島公園で行啓通の向こう側も中島公園鴨々川 遊び場。