2021年10月03日

詩情を誘うヤナギ並木

失われた鴨々川の詩情を誘うヤナギ並木
中島公園西側の遊歩道、日本庭園、豊平館、札幌コンサートホール・キタラの裏に当たる歩道がある。しかし、ここを歩いて、札幌で一、二といわれるヤナギ並木と思う人は居ないと思う。ヤナギが数本しかないからだ。

その代わり、イチョウが30本あり、ヤナギが倒れた跡の樹木升が沢山ある。山崎長吉著『中島公園百年』北海タイムス社 1988年発行に、次のように書いてある。

「鴨々川には中島橋がある。中島橋はかって中島公園への正面入口であった。(中略)そこから川ぶちにシダレヤナギが続く。札幌で一、二といわれるヤナギの街路樹は詩情を誘うに十分なものがある。その数64本、一部は補植されている」。

札幌で一、二といわれた、詩情を誘うに十分なヤナギ並木は、1988年には補植を含めて64本あった。それが24年たったら21本と激減、9年後の現在は8本、その内3本は危険木として伐採予定になっている。5本に減るのは時間の問題である。

2021年9月23日現在、ヤナギ8本(3本危険木)、イチョウ30本、そして、何も植えられていない植樹升が25カ所ある。

日本庭園、豊平館の裏に限ると、ヤナギ7本(危険木2本)イチョウ5本、植樹升12ヵ所。危険木伐採後は、ヤナギ5本イチョウ5本、植樹升14ヵ所となる。私は残されている植樹升に注目している。

短期間にヤナギが激減した理由は、ほぼ明らかになっていると思う。そして、当局はヤナギ並木の復活の方法を検討しているのかも知れない。放置されている樹木桝にヤナギがが植えられることを願っている。

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2004年5月22日中洲1号橋より撮影。その後、このヤナギは台風で倒木。

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2021年9月23日撮影、イチョウ並木だが良く見ると左端にヤナギ。この木も危険木として伐採予定。伐採後、札幌コンサートホール・キタラ裏を流れる鴨々川西側、遊歩道沿いのヤナギはゼロ本となる。

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同上、伐採される、キタラ裏最後のヤナギ。

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2012年11月5日撮影、豊平館裏辺りに若いヤナギが捕植された。現在は1本しか残っていない。この場所で植えて育てることの難しさを示している。

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その1本が、このヤナギではないだろうか。傷つき痛ましい感じだ。

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ヤナギ3本の内、右側の1本は危険木として伐採予定。

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左側のヤナギは危険木として伐採予定。この辺りの7本は近く5本になる。

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豊平館・日本庭園裏は倒木したヤナギの跡地は樹木升だけになっている。難しいとは思うけれど、何とか工夫して、14の樹木升にヤナギを捕植されることを願っている。

ヤナギ並木壊滅への詳細はこちら → 失われた景観:鴨々川ヤナギ並木
posted by nakapa at 13:40| Comment(0) | 鴨々川